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血管芽腫


 袋状の嚢胞を伴い小脳半球にできるものと嚢胞を伴わない実質状で脳幹周囲にできるものがあり良性腫瘍です。脊髄にできる場合もあります。嚢胞状の血管芽腫の摘出は容易ですが、脳幹を圧迫している実質状の血管芽腫の手術は難易度の高いものとなります。
 聴神経、顔面神経や舌咽、迷走、副神経などの嚥下にかかわる神経が腫瘍近くにある場合、出血に対する凝固などの手術操作で神経機能が損なわれやすく、特に嚥下機能の低下は患者さん生活の質に悪影響を与えます。術前に腫瘍血管の塞栓術を行うことがありますが、脳動静脈奇形の塞栓術と異なり脳梗塞のリスクも高く効果的塞栓が得られないことも多いです。脳動静脈奇形で塞栓される動脈と異なり血管芽腫の塞栓される動脈は正常脳も還流していることが多いからです。サイバーナイフなど定位放射線治療照をまず行いその後摘出術を行う場合もあります。